公立小中学校の2学期始業を受けて、須賀川市、鏡石町両教委は文科省の学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル「学校の新しい生活様式」が示す感染拡大防止対応を「感染レベル2」に引き上げ、取り組むよう各校に通知した。
文科省が指定する地域の「感染レベル2」は、児童生徒は1㍍を目安に身体的距離を確保し、学級内で最大限の間隔を取ることとし、感染リスクの高い教科活動は拡大局面にあっては停止、収束局面では徐々に実施する。部活動も教師が状況確認を徹底した上でリスクの低い活動から行う。
具体的には児童生徒が長時間近距離で対面形式となるグループワーク、合唱・リコーダーなど管楽器演奏、体育や保健体育での密集する運動・近距離で組み合ったり接触する運動がリスクの高い教育活動としている。
また市町教委はレベル2地域での注意点として、教材教具の貸し借りはしない、共用使用する場合は使用前後の手洗いを徹底する、保護者からの感染不安から体育授業不参加の相談などがあった場合は授業参加を強要しない、感染者が発生していない学校でも生活圏における状況を踏まえて授業中止を判断するなどの対応をとるほか、地域の感染状況に応じて、警戒度合いをさらに引き上げるなど柔軟な対応も求めている。
なお須賀川市は学校関係者に感染者が発生したことを受けて、中学校1校を27日まで臨時休校、同地域内の小学校2校も同期間、授業を午前中のみとする。
現段階で市町ともにレベル2相当の対応は今月末までだが、感染拡大状況や県の対応(非常事態宣言延長など)によっては9月12日までの延長も検討している。
また須賀川市は学校施設利用団体への貸し出しも当面の間休止する。