オンラインで鏡石町田んぼアート視察 台湾の大学生・大学院生ら

その他教育行政

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    台湾の学生たちにオンラインで田んぼアートを紹介

 外務省主催「対日理解促進交流プログラムJENESYS(ジェネシス)2020/2021」の一環として、台湾の大学生・大学院生107人は25日、鏡石町の田んぼアートをオンラインで視察し、学生たちは約70㌃の田んぼで表現された巨大おむすびころりんに関心しきりだった。
 同事業はアジア大洋州を中心とした海外の子どもたちに日本をよく知ってもらい、将来にわたり有効的な関係を築けるよう、対外発信力強化と外交基盤拡充の意味も含めて実施している。
 今年は東日本大震災から10年の節目の年にあたるが、世界的な新型コロナ感染拡大を受け、マイクロソフトチームを活用してオンライン形式で台湾の学生らをリモートで被災地各地を全3回に分けて3日間案内する。
 田んぼアート観覧は台湾の学生たちが震災からの復興状況を調べている中で、「コメが育ってユメになる」の前向きなテーマに関心が集まり、「ぜひとも取り上げてほしい」の声が上がりリモート訪問が実現した。
 事業を受託したJTBと町職員が町図書館4回展望室からオンラインで中継し、外務省職員の通訳を通して、台湾の学生たちにリアルタイムで田んぼアートの経緯や魅力などを発信した。
 なお2日目は宮城県女川市からのライブ配信、3日目は福島と台湾の交流グループFUTAを設立した渡部嘉子さん(福大大学院生)とのオンライン同世代交流をする。
 台湾は東日本大震災被災地に対し250億円を超える義援金のほか、支援物資供与、災害緊急援助隊派遣など多くの復興支援を届けている。
 今回オンライン訪問した大学生たちは震災当時小学生で「あまり覚えていないが被災地のことを知りたい」の声もあり、鏡石田んぼアートなどの視察・交流を企画した。

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