全国サミット開催日程を決めた実行委員会
鏡石町で来年開催する「2022全国田んぼアートサミットinかがみいし」に向けた第1回実行委員会が27日、町役場で開かれた。全国から田んぼアートに取り組む自治体や実施団体の関係者が鏡石に集い、来年7月28日に須賀川市文化センターでの開催を決めた。
今年の全国サミットはコロナ禍でオンライン開催し、全国16団体が参加している。
鏡石町は田んぼアートを通して、農業への理解、食の大切さ、豊かな自然環境を町内外に広め、交流人口の拡大を図るとともに、全国の田んぼアートを主催する関係者が集い、相互の交流や情報共有、同事業の一層の発展を目的に全国サミット開催に向けて実行委員会を立ち上げた。
発足にあたり遠藤栄作町長は「今年は感染防止対策をとった上で『おむすびコロリン』を描き、25日現在で1万4488人が観覧した。25日には台湾の大学生ら107人もオンラインで観覧している。来年のサミットに向けて準備をはじめ、田んぼアートを通してさらなる交流人口増と地域発展につなげていきたい」とあいさつした。
実行委員長に和田和久鏡石米づくり部会長、副委員長に添田孝夫町認定農業者会長と関根崇夢みなみ農業協同組合青年連盟鏡石支部長、監事に丹治敏亮同鏡石支店長と佐藤靖弘かがみいしスポーツクラブ理事長を選出した。
全国田んぼアートサミットinかがみいしは、7月28日に須賀川市文化センターで式典を催し、岩瀬農業高事例発表や基調講演、県内(いわき市・三春町)事例発表、パネルディスカッションのあと、田んぼアートを視察する。交流会は鏡石舘で開く。当日は全国から約500人の来町を見込んでいる。
また来年の田んぼアートデザインについても協議し、銀河鉄道999などの作画監督を務めた日本を代表するアニメーターの湖川友謙さんに引き続き依頼する。
来年は東日本大震災から10年が過ぎ、全国に対して鏡石町の復興を印象づけるとともに、各地からの協力へのお礼を込めて、テーマを「つるのおんがえし」とした。