8月の新規感染者(日にち別)
須賀川・岩瀬地方の新型コロナ新規感染は8月、須賀川市で81例(累計230例)、鏡石町で18例(累計40例)といずれも1カ月あたり過去最多となった(陽性判明日をベースに集計)。計99例はこれまで最多だった今年1月より32例多かった。
1日あたりの感染者数が最も多かった日は10例にのぼり、1例も新規感染がなかったのは2日間のみだった。
年代別にみると20代が24例と最も多く、全体の24・2%を占める。次いで40代は19例、30代は15例、10歳未満は12例、50代は10例、10歳は9例、60代は7例、70代は2例、非公表1例。
今年1月のデータと比較すると、20代が最多であるのは変わらないが、全体に占める割合は28・4%から減少している。割合が特に増えているのは40代が14・7ポイント増、30代が6・2ポイント増。
一方で、80代以上の感染はゼロになった。
男女別では男性が59例、女性が40例。
症状の有無でみると、何らかの症状があったのは91例で全体の91・9%を占めた。今年1月の感染者のうち有症状だったのは59・7%であり、32・2ポイント増えた。
また発症前の陽性者との接触が確認できなかったのは39例、39・4%で、1月の13・4%より26ポイント増加した。
これは従来株より感染力の強いデルタ株の可能性が高い「L452R」への置き換わりが進んだ影響もあるものとみられる。
なお天栄村では8月に新規感染は発生していない(累計4例)。
各市町村ではワクチンの集団接種も進み、須賀川市は11月まで、鏡石町と天栄村は10月までに希望者に対する接種を終える見込み。
しかし全国的にみるとワクチン接種後に感染した事例も報告されており、当面の間は感染対策の継続が求められるだろう。
各市町村ではあらゆる場面でのマスク着用や混雑した場所への外出自粛、大人数での会食など感染リスクの高い活動の見合わせなど、徹底を求めるほか、コロナ差別を絶対にしないよう呼びかけている。