「二人展」を開く安里さん・あずささん(左)姉妹 ユニークなキャラクターを表現したあずささんの陶器
須賀川市北山寺町のギャラリーマスガは4日~12日まで、郷里の三春町狐田で創作活動する渡辺安里さん・あずささん姉妹の「二人展」を開く。安里さんの象嵌技法で仕上げた陶器約100点と、あずささんの目に見えない精霊などオリジナルキャラクターをデザインした布絵など約200点が並ぶ。
渡辺姉妹はともに三春町出身。安里さんは滴翠美術館付属陶芸研究所専攻科卒業後、兵庫県美のう郡吉川町で作陶を本格的にはじめ、2001年からふるさとの旧狐田分校に創作活動拠点を移した。
今回も手びねりで独創的な形を作り、縄文土器に象徴される象嵌技法でオリジナルの模様を表現して焼き締めた花器や生活雑器など多彩な作品を出展した。
あずささんも旧狐田分校で創作活動に励み、県内での本格的な作品展は今回が初めて。目に見えない精霊や妖怪など作者の中のイメージを膨らませたオリジナルキャラクターを布絵や陶器で創作した。
布絵は墨を中心に優しいタッチで描かれ、陶器とともに柔らかな表情が多く、作者の人柄が表され見る側も気持ちがほっこりとほぐれる作品が並んでいる。
会期中は2人ともほぼ在廊する。開場は午前10時~午後6時、7日は定休日。