12日まで版画表現展 鏡石町の鹿嶋神社

文化

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    金子さんの作品(右)と自身の作品を持つ三浦さん

 鏡石町の鹿嶋神社参集殿は12日まで、ともに福島市出身の銅版画家の三浦麻梨乃さんと金子美早紀さんの「版画表現展」を開いている。初日の4日は三浦さんが来社し、観覧者と作品などについて交流を深めた。
 三浦さんは文星芸術大学卒後、2006年の銀座をはじめ、同参集殿、いわき市、新潟、広島など各地で個展を開く。「版で発信する作家たちポルトガル交流展」などで海外にも作品を披露した。
 自宅で飼っているネコなど身近な小動物をモチーフに作品を発表し、幼少期に野山で遊んでいた経験からカエルをライフワークの一つに選び描いてきた。
 動物たちの何気ない仕草から物語を膨らませ、表情豊かな仕草が見ている側の心を和ませ、優しい気持ちになれると幅広い年代にファンをもっている。
 金子さんは東北芸術工科大芸術学部美術家版画コース卒。現在は日本版画協会準会員。同大卒業生らによる「ピュシス展」をきっかけに参集殿で個展や二人展を開いてきたほか、国内各地の版画展で多数の入賞歴を誇る。2020年の第11回高知国際版画トリエンナーレ展日和崎尊夫賞受賞作「海王の波颪」は今回の二人展に並ぶ。
 和の世界をアニメ調のタッチで描き、画面全体から伝わる優しい世界観が人気を呼んでいる。
 開場は午前10時~午後5時。問い合わせは鹿嶋神社参集殿(℡62―1670)まで。

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