須賀川市の俳句文化継承などを目的とした、風流のはじめ館の「俳句ポスト」今年度第1回入選句が発表された。3日の本選句会で一般の部6句、子どもの部34句の計40句が選ばれた。
俳句ポストは市内の景勝地など24カ所に設置され、毎年1月から8月までを第1回、9月以降の投句を第2回に分けて入選を選句し、その中から年間特選句を表彰している。
今年1月から8月は大人173人1949句、子ども1532人2642句の計1705人4591句の投句があった。
市内在住者の入選句は次の通り。
◇一般の部▽張堂凡子(中宿)「松風に確と咲きたる大牡丹」
◇子どもの部▽関晶太(柏城小2年)「うんどうかい校ちょう先生とジャンケンポン」▽小針望愛(須賀川二小1年)「くさむしりだんごむしたちだいいどう」▽古河優気(須賀川三小1年)「みずでっぽうまとにぴちゃっとあたったよ」▽山岸凌(同)「ながいへびさわってみたらきもちいい」▽水野絢斗(須賀川二小2年)「くぬぎの木見上げてとまるカブトムシ」▽今野雅也(須賀川三小2年)「しゃぼん玉となりのいえにとんで行く」▽樽見綾人(同)「いっぱいのラッパがゆれるあさがおだ」▽橋本健吾(同)「おかあさんむぎわらぼうしにあっている」▽小林勇吹(西袋一小2年)「セミがなくおしりぷるぷるおどってる」▽猪越笑果(阿武隈小2年)「ありたちもごちそうもってぴくにっく」▽佐藤心(同)「かまきりがりょうてをあげてブイサイン」▽青木瑠梨佳(大東小2年)「おとうとの田んぼのさんぽあげはちょう」▽佐藤優太(須賀川三小3年)「うらばんだいやっとついたよ滝のうら」▽井上愛々(阿武隈小3年)「ひらひらとさくらがおどるかぜのくに」▽松井優人(仁井田小3年)「どこからかかとりせんこうにおってる」▽阿部心咲(須賀川二小4年)「紙ふうせん風にふかれて家に着く」▽桑名祥吾(西袋一小4年)「オニヤンマいったりきたりまいごかな」▽栁沼奏羽(同)「おこってる母の大声セミに勝つ」▽髙橋莉奈(阿武隈小4年)「授業中遠く聞こえる油ぜみ」▽佐久間七菜(柏城小4年)「手のひらに空気のおもみ紙風せん」▽若松奈那(大森小4年)「かき氷どんどんかさなるピラミッド」▽田村昊(白江小4年)「かいだんに迷子になってるかぶと虫」▽根本悠貴(須賀川二小5年)「宿題が終わって本当の夏休み」▽常松姫菜(須賀川三小5年)「青空と一緒にさがすクローバー」▽五十嵐心(仁井田小5年)「おもいっきり紙ひこうきを夏空へ」▽須藤楓真(柏城小5年)「校庭に子ども百人暑い夏」▽立石優奈(同)「夏の木の大きな影の休けい場」▽吉田伍希(西袋一小6年)「日焼けしてマスクのあとがうっすらと」▽小野寺りこ(仁井田小6年)「宿題は風鈴鳴って一休み」▽渡邉颯(同)「たこ上げろ鳥のおどろく高さまで」▽有馬百恵(柏城小6年)「春の風だれかとずっとはなしてる」▽小林桃佳(同)「くつひもにくやしさのこる運動会」▽木船紗希(白方小6年)「あみ戸ごしハエが私においのりを」▽本田葉音(白江小6年)「まっすぐに中心を向く水でっぽう」