画面越しの交流授業に取り組む児童たち
天栄村の小中学校ではICTを活用した教育の取り組みが進んでいる。22日は牧本、湯本の両小学校をつなぐオンライン交流授業が初めて行われ、画面越しに児童らが意見を発表し合った。
両校は全校児童数が牧本75人、湯本4人。少人数の強みを活かし、児童一人ひとりの理解度に合わせたきめ細やかな授業に取り組んでいる。反面、多様な意見に触れる機会が少ないため、それを補うことを目的にこれまでも度々交流授業を行っていた。
コロナ禍で感染を防ぎながら貴重な交流の機会を確保するため、今回のオンライン授業に挑戦した。
対象は4年生で牧本小12人、湯本小2人が参加した。科目は国語で「ごんぎつね」を学んだ。
両校の映像をiPadやデジタルカメラでつなぎ、冒頭部分を読んで要約するとどう表現できるか、気づいたことや疑問点を発表し合った。
児童らはいつもと違う意見や視点に新鮮さを感じながら、積極的な姿勢で授業に参加していた。
オンライン授業には感染対策だけでなく、移動時間の削減などの利点もある。村教委では今後効果を確かめながら、オンラインの活用を検討していきたいとしている。
村内ではこのほか、様々な事情で学校を休んだ生徒がオンラインで授業に参加できる仕組みづくりに天栄中が取り組んでおり、また大里小ではデジタルドリルで児童の理解度に合わせた課題提供を行うなど、ICTの活用が進んでいる。