リゾート天栄の今年度営業を休止

スポーツ観光

 スキーリゾート天栄は新型コロナの影響や近年の温暖化による雪不足などの状況を踏まえ、今年度の営業を休止する。
 二岐山(標高1545㍍)の北斜面に広がる同スキー場は平成7年に開設された。最大傾斜38度と国内有数の急斜面や、なだらかな斜面など上級者向けからファミリー向けまでのコースを有し、村内外の多くのスキーヤーに親しまれてきた。
 しかし温暖化の影響で雪不足になる傾向が年々顕著になり、特に一昨年は営業できたのが1シーズン数日間のみだった。昨年は雪には恵まれたが、新型コロナの影響で利用者がピーク時の3割まで落ち込むなど、運営的に厳しい状況が続いている。
 また利用者の安全確保のため毎年メンテナンスや保守が必要で、さらに老朽化に伴いリフトは今後多額の修繕費用が必要と見込まれる。
 今年度実施した「公共施設のあり方検討委員会」では、ここ数年の経営努力や冬期間の湯本地区の雇用維持、スキー大会など教育への利用、地方の魅力としての活用など総合的な観点から、当面は修繕などの費用を抑えつつ、時代に即したアウトドア施設など別の機能への転用も視野に検討を進めるよう提言があった。
 これらの状況を踏まえ、今年度は営業を休止した。
 村内の小中学校で実施しているスキーについては、費用を村が負担しグランディ羽鳥湖スキーリゾートで行う。
 また同スキー場を小中学生や保護者が利用する際のリフト料金の補助を予定しており、スキーを学ぶ機会の確保を図る。

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