須賀川牡丹園内で開花した寒牡丹
須賀川牡丹園の秋の魅力を存分に楽しめるイベント「秋の紅葉月間」は21日から11月29日まで開かれる。フラワーセンターの「秋の紅葉小物鉢物展」や牡丹会館内に蕎麦処「富貴亭」出店などを企画している。
市民の誇りであり宝でもある須賀川牡丹園は、春夏秋冬それぞれの魅力を情報発信し、1年を通して多くの来園者を迎えるため、紅葉最盛期に合わせて同イベントを昨年から実施している。
園内は10月中旬になり、中央の池を囲むモミジなどが徐々に色づき始めた。北側圃場の寒牡丹も赤や白、ピンクの花が開き、まもなく見頃を迎える。
イベント期間中は牡丹会館ピオニーホール企画展示コーナーで240余年の長い歴史を語る上で欠かせない貴重な文献や写真などの資料を展示する「牡丹園の歴史展」を開く。
フラワーセンターでは、21日から25日まで秋深まる紅葉を小鉢で彩り、小さな秋を楽しむ時間を提供する「秋の紅葉小物鉢物展」を催す。観覧無料で午前8時半から午後5時まで。季節の草花の苗も販売する。
牡丹会館多目的ホールに蕎麦処「富貴亭」が29日から11月7日まで特別出店し、園内の紅葉を観賞したあとは新そばが味わえる。
紅葉月間期間中の土日曜日・祝日(23、24、30、31日、11月3日、6、7、13、14、20、21、23、27、28日)は牡丹会館前広場にキッチンカー「さくら農園」が出店し、軽食や飲み物を提供する。
23日から11月28日は土日曜日限定・当日予約可で「アロマワックス&ハーバリウム手作り体験」を実施する。午前10時から正午、午後1時から午後3時まで、人気のアロマワックスバーとハーバリウムを作成する。平日も3人以上参加で事前予約を受け付ける。
また11月20日午後4時半から天寿を全うした古木を炎にくべて供養する「牡丹焚火」を園内中央広場で開く。焚き火を囲み、ほの暗い夕べに炎と独特の香りを楽しむこの行事は環境省のかおり百選に名を連ね、歳時記季語にも収載されている。