リニューアルオープンするメモリアルホール
今年6月から改修工事のため休館していた円谷幸吉メモリアルホールは17日、3年ぶりの円谷メモリアルマラソン当日にリニューアルオープンし、より見やすく整えた環境で円谷選手の偉業を後世に伝える。
須賀川市は「二人の円谷」顕彰事業の一つとして、より見やすい展示や資料保全のための空調設備、内装などを整える工事を実施し、9月末に完了した。
オープン当日は橋本克也市長、円谷選手の実兄喜久造さんと盟友の君原健二さん、スポーツ振興協会理事長の森合義衛教育長が午前8時半からテープカットを行う。
来館者には円谷幸吉・レガシーサルビアの会から寄贈されたサルビアの種を配布する。
57年前の東京オリンピックの際、円谷選手を応援するため須賀川高生徒会が中心となって聖火リレーを飾ったサルビアの花にルーツを持ち、今年3月に市内で行われた聖火リレーのコースに並べた花から採取したもの。
なくなり次第終了するため、早めの来館を呼びかけている。
リニューアルオープン後は東京オリンピック男子マラソンの銅メダル、大会で使用したマラソンシューズ、1万㍍シューズ、栄光の77番ゼッケンユニフォームなど展示するほか、57年前の市内聖火リレーの様子や円谷選手の凱旋パレードの様子をまとめた記録映像など上映する。
またリニューアルオープン当日午前10時半からホール内で、君原健二さんに対する市特別功労者表彰式を行う。
昭和43年メキシコシティオリンピックマラソン競技銀メダリストである君原さんは、長年にわたり円谷メモリアルマラソンにもゲストとして参加し、円谷選手の偉業を各方面に発信してきた。また今年の聖火リレーで円谷選手の思いとともに市内コースをランナーとして走り、多くの人に感動を与えた。それら市のスポーツ振興への貢献が顕著であるとして表彰する。
このほか同日朝に市役所光の広場に聖火リレー記念モニュメントを設置し、聖火リレーのレガシーを継承する。
高さは120㌢で、銘板(縦50㌢・横60㌢)に聖火リレーの概要や復活した「サルビアの道」、市内コース最終区間の様子などが記され、須賀川ならではのリレーとなった今回の出来事を記録として後世につなぐ。