絶滅危惧のイチョウウキゴケ発見 湯本小児童の棚田の稲刈り

農業

  • 画像
    足踏み式の脱穀機を体験する児童たち
  • 画像
    発見したイチョウウキゴケ

 湯本小(高橋哲也校長)の稲刈り体験は8日、湯本地区の棚田で行われ、全校児童4人が無農薬栽培米を刈り取ったところ、イチョウウキゴケという環境省準絶滅危惧、福島県絶滅危惧Ⅰ類に指定されている希少なコケの仲間などが見つかった。
 5月の田植え体験に続き講師として湯本森・里研究所の星昇代表、岩崎雄輔さんを迎え、自分たちで植えた約100平方㍍の稲を鎌で刈った。
 発見したイチョウウキゴケの生育が湯本地区で確認されたのは初めてで、子どもたちは星代表から説明を受けると、目を輝かせて大喜びした。
 イチョウウキゴケはかつて全国的に見られたが、近年、水の豊栄養化や農薬散布などの影響で水質が悪化し、希少種となった。
 湯本の棚田で発見された大きな要因として、10年前から野生のヘイケボタルの保全も兼ねて無農薬米を栽培していることがあげられる。
 星代表は取材に対し、「10年間の活動が実を結んだようでうれしい。今後もこうした環境を守っていけるように活動していきたい」と述べた。
 同研究所では環境保全の啓発を兼ねて、今夏からホタル観賞会を実施しており、田んぼを飛び交うホタルの群れが多くの観光客を楽しませた。
 稲刈り中にイチョウウキゴケのほか、コウキクサ(県準絶滅危惧)、シャジクモ(環境省絶滅危惧Ⅱ類)などの希少植物も観察された。
 稲刈り後は足踏み式の脱穀機にも挑戦した。収穫した米は22日の学校祭「ゆもとっ子祭」で調理して食べる予定。