米の需給緩和改善と価格安定 各自治体に4項目の緊急要請 JA夢みなみ

行政農業

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    橋本市長に米の緊急要請をする橋本組合長

 JA夢みなみ(橋本正和代表理事組合長)は13日、須賀川市に「米の需給緩和改善および価格安定に関する緊急要請書」を提出した。
 橋本代表理事組合長、遠藤稔すかがわ営農センター長らが市役所を訪れ、橋本克也市長に「コロナ拡大により米の需要量減少は加速し、民間在庫は前年度を超え増加している。3年度産米においても全国で主食用米の面積を過去最大規模で削減し、県も4400㌶超と前年産主食用米面積の7%を超える削減に取り組んだ。令和3年米の概算金水準は大幅に下落し、県の銘柄によって2600円から3000円(60㌔)となっている。米生産農家はもとより農地集積、担い手育成に大きな障害と米の生産基盤の崩壊につながるため、持続的な営農を確立するために4項目の緊急要請をお願いします」と話した。
 橋本市長は「米の下落は危機感を持っている。米農家に対しても対策をしっかり検討して取り組み、米価の安定に独自の対策で継続し、地域農業を注視しながら対処してまいります」と述べた。
 要請書は同日に鏡石町、14日は天栄村にも提出した。
 要請書4項目は次の通り。
 〇県と連携のうえ、国に対し緊急的市場隔離実施を強く要請〇大幅な米価下落による収入減少に対して、水稲生産者の生活と再生産を支援するため、令和4年産米の作付けに向けた種子代等生産資材への支援の実施〇引き続き需給調整へ積極的に取り組むとともに、そのために必要な水稲生産者支援対策を講ずる◯ふくしま米の消費拡大に向けた認知度向上、県内消費率の拡大に向けた取り組みを強化する

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