衆院選の舌戦スタート 上杉・玄葉候補の現職対決

選挙

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    10万票獲得の目標を掲げる上杉候補(右)と10選の節目に思いを込める玄葉候補(左)

 第49回衆議院議員総選挙が19日公示され、31日の投票まで12日間の舌戦の火ぶたが切られた。須賀川・岩瀬地方を含む福島第三選挙区からは上杉謙太郎候補(46)=自民前1期=と玄葉光一郎候補(57)=立民前9期=が立候補し、自公連立政権の継続か野党一本化による新政権移行かの選択選挙が始まった。

 【上杉候補】須賀川市大黒町の選対本部事務所前で出陣式を行い、多くの支援者が集まった。轡田倉治選対本部長が「いよいよ勝負の日を迎えた。必勝を期して戦いに臨みたい」と述べた。来賓の橋本克也市長、鈴木正勝公明党県南本部長らがマイクを握った。
 必勝だるま目入れに続いて、上杉候補は「思い返せば7年前に初めて立候補させていただき、皆様にお世話になりました。4年前の選挙で6万6票とって比例復活当選させてもらいありがとうございました。衆議院議員として地元のための日本の未来のために自分なりにしっかりと仕事をさせていただきました」と感謝を伝えた。
 また「まちにまった選挙の日を迎えました。今回の衆院選も正々堂々とまっすぐぶつかっていきたい。私たち自公連立政権でいいのか、野党の方々が政権でいいのか、その選択選挙。どこをどう考えても私たちの連立政権と岸田内閣の政策が良いに決まっている。それを一つ一つ訴えていきたい。阿武隈川緊急治水対策プロジェクト、白河までの国道4号線4車線化、福島県沖地震対応など様々な仕事を4年間でさせていただいた。米作りは日本国の基、米価下落は深刻な課題であり、次期作への意欲を持ち続けてもらえるよう支援金や肥料購入などを支える施策を打ち立てていきたい。これからも皆さまの声を国に訴え予算を持ち帰ってきたい。やっと戦いの日が来たとわくわくしています。皆様一人ひとりの力を結集していただき10万票を目標に小選挙で勝たせていただきたい」と訴えた。
 最後に伊藤喬須賀川謙青会長がガンバローコールを務め必勝を誓い合った。

【玄葉候補】須賀川市本町の結の辻で出陣式を行い、「台風などの災害やコロナ禍の4年間で、いざというときに地元を全力で支えることの重要性を再認識した。10選目の節目であるが、多くの人に支えてもらえることに感謝しながら思いを込めて戦い、次の任期で政治家としての勝負をかけたい」と訴えた。
 橋本克也市長ら地元市町村長、市町村議会議員、渡邉達雄商工会議所会頭ら地元商工関係者、橋本正和代表理事組合長らJA夢みなみ関係者、農業関係者らが応援に駆けつけた。
 近藤準一総合選対本部長があいさつし、橋本市長、橋本組合長が必勝に向け激励の言葉を送った。
 玄葉候補は2年前の台風19号では被災全世帯を回り、コロナ禍では電話で地元の声を吸い上げ、国会で各種対策を訴えたことなど4年間の活動を振り返り、「これからも地元の議員として、いざというときに全力で守り抜きます」と宣言した。
 また米価下落についても触れ、「国が備蓄米に上乗せし、海外支援に活用すべきと2月の予算委員会から訴えており、立憲民主党の公約にもなった」と述べた。
 さらに「4年間で最もショックだったこと」として公文書改ざんを痛烈に批判し、「与野党の議席数の差が政治の緊張感を失わせている。私は歴史の評価に耐えられる、政権交代可能な政治にチャレンジしてきたが、改めて与野党で拮抗し、緊張感ある政治にしていかなければならない」と訴えた。
 最後に坂路芳知連合福島副会長の発声でガンバロウ三唱し、鏡石町など選挙区の遊説に繰り出した。

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