企画展「刀剣と刀装具」開幕

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    若い世代からも注目を集める企画展

 須賀川市立博物館の企画展「刀剣と刀装具」は23日からスタートし、貴重な名刀や意匠を凝らしたツバや小柄、目貫などがずらりと並び、訪れた愛好者らが美しさに目を奪われている。会期は11月28日まで37日間で、31日から11月21日まで4週間連続で、毎週日曜日に現代刀匠の実演などを開き、刀剣の魅力を伝える。
 日本美術刀剣保存協会県南支部の共催。同支部の設立70年の節目に合わせ、会員や関係者所蔵の「太刀 銘 高平(古備前)武蔵打刀拵」「刀 固山宗次作 大小 黒漆研出鮫打刀拵」など平安末期から現代までの選りすぐりの名刀や甲冑など約50点を展示する。
 また全国屈指の収集家であった青津保壽氏(明治26年~昭和59年)が寄贈した同館所蔵のコレクション624点のうち、選び抜いた約100点の刀装具も合わせて展示している。
 会場には日本刀の製作工程の図解や刀それぞれの特徴を解説するパネルを設置したほか、意匠を細部まで鑑賞できるようツバの裏を写す鏡を設置するなど、初めて日本刀の文化に触れる人やじっくりと楽しみたい愛好者も満足できるよう工夫を凝らした。
 30日のギャラリートーク、11月14日の特別講演会は大人気のためすでに予約を締め切った。
 現代刀匠の技を間近で見られる実演は、刀工・藤安将平さんを迎え、31日から11月21日まで毎週日曜日、午前10時半から同館敷地内(屋外)で鍛錬、午後2時から銘切りを行う。
 研師・塚本浩之さんは31日、鞘師・塚本剛之さんは11月7日、白銀師・溝井支部長は21日にそれぞれ同館1階で職人の技術を披露する。時間はいずれも午前10時半からと午後1時半から。
 開館時間は午前9時から午後5時まで。観覧料は大人200円、大学・高校生100円、中学生以下と65歳以上、障がい者手帳所持者は無料。
 11月3日の文化の日と、13日の松明あかしの日は観覧無料。
 問い合わせは同館(℡75―3239)まで。