ドライトマトを完売 稲田学園ランドセルの送料捻出

地域振興農業

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    多くの人でにぎわう販売会場

 ランドセルでの海外支援を目指す稲田学園(小貫崇明校長)の6年生は24日、観光物産館flattoでドライトマトの販売会を行い、多くの協力を得ながら商品を完売させ、自分たちの力で送料を捻出することに成功した。
 色々な体験を通し、なりたい自分を見つけ、大好きな故郷に出会う「総合的な学習の時間」の一環。
 子どもたちは来年度、進学とともに役目を終える自分たちのランドセルを海外の子どもたちに役立ててほしいと、授業の中で自分たちで発案し、そのために必要な送料を自分たちの力で手に入れるため、地元企業のジェイラップなどの支援のもと、トマトを育て、ドライフルーツに仕上げた。
 販売当日は赤いバンダナとエプロン姿の子どもたちが店先で通行人にPRしたほか、店内で自分たちの取り組みを丁寧に説明し、ドライトマト10㌘324円で200袋を販売した。
 会場には多くの市民のほか、応援に駆けつけた先輩や後輩、保護者らが買い求め、無事に完売した。また送料捻出のため募金も呼びかけた。
 会場にはこれまでの経緯を説明する展示パネルを設置し、「(支援先予定の)アフガニスタンには貧しくて勉強できない子どもたちが約370万人もいます。その人たちにランドセルを送って応援してあげたいと思いました」と思いを綴った。
 参加した児童らは「自分たちで育てたトマトがこうして販売できてうれしかったです」と笑顔をみせていた。
 今後はランドセルと合わせて送る手紙を英語で書く予定。

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