第32回すかがわ国際短編映画祭は30、31の両日、市文化センターで開かれる。30年以上の歴史に幕を下ろす最後の映画祭は国内外54作品を上映し、30日午後1時10分から山村浩二監督のゲストトークなどを行う。入場券は当日のみ大人800円(高校生以下無料)、会場で販売する。
平成元年に始まった映画祭は「世界一小さな映画祭」の愛称で市内外から認知され、金山富男監督らが中心となって実行委員が運営してきた。
国内外の珠玉の短編作品を多数上映してきたが、コロナ禍と会場耐震工事などで2年ほど延期が続いたこと、パソコンやスマホなど様々な映像コンテンツが手軽に視聴できる環境が整ってきたことなどから、初期の目標は達成できたと閉幕を決めた。
ゲストトークに出演する山村監督は、日本を代表する映画監督で、今回上映する「頭山」は第75回アカデミー賞ノミネート、アヌシー・ザグレブほか6つの映画祭グランプリ受賞、「今世紀100年の100作品」にも選出されるなど高く評価されている。
映画祭のロゴとシンボル「時の樹」をデザインするなど関わりも深く、ゲストトークに合わせて「頭山」と「ゆめみのえ」を特別上映する。
ほかにも市を題材にした「須賀川、復興のあゆみ」「亜欧堂田善」「花と緑の臨空都市・すかがわ」「松明あかし炎のレクイエム」を上映し、長い歴史に幕を下ろす。
上映予定作品は次の通り。
【大ホール】
◇30日▽午前10時~=未来への元気、茶子の駅員物語、鋳金 大澤光民のわざ、DieAusgestoBenen、夏の夜の花▽午後1時10分~=開会宣言、山村浩二さんゲストトーク、「頭山」、「ゆめみのえ」上映▽午後2時半~=大きく育て!アオウミガメ―小笠原の自然に生きる、永遠のモダンを庭園に―闇夜につぶてを投げる人・重森三玲、Mistake、社会教育映画まじめで悪いか!、Lukas&TheAspies▽午後6時終映
◇31日▽午前10時~=語り継ぐ受け継ぐ豊見城の戦争記憶、La buona terra(ラ・ヴォナテッラ)、神々のふるさと・出雲神楽、ヨッカブイ▽午後1時半~=灯り続けた街の明かり~みちのくの医師の信念、こんばんはⅡ、TheBalloonCatcher、フクロウ人形の秘密▽午後3時50分~=どこかに美しい村はないか~幻想の村遠野・児玉房子ガラス絵の世界より、Casitas、Bao、蒟醤(きんま)山下義人のわざ、亜欧堂田善▽午後6時20分終映
【小ホール】
◇30日▽午前10時~=「ズッコケ三人組」シリーズ(こうつうあんぜんいつもあんぜんかくにんの巻、自転車教室安全な乗り方を身につけようの巻、ぼうさい教室地しんから身を守ろうの巻、いじめをなくす作戦、ぼうはん教室―ゆうかい・連れ去りから自分を守る)おむすびころりん、もりのおんがくたい、ありとはと、ベルとかいじゅうおうじ▽午後1時15分~=A&D映画祭タイトル、Pip、TheBiggerPicture、同作のメイキング映像、OneSmallStep、LIFEBOAT、星島(コンペイトウ)、特別天然記念物尾瀬、「やさしく」の意味―おばあちゃんは認知症だった
◇31日▽午前10時~=Tigeris(タイガー)、Jauna suga(新種の発見)Ruksisa celojums(こぶたの冒険)Minotaurs(ミノタウラス)少年と子だぬき▽午後0時半~=首都東京、張り子の里デコ屋敷の人々、日本酒、花と緑の臨空都市・すかがわ、松明あかし炎のレクイエム、須賀川・復興への歩み