第49回衆議院議員総選挙は31日行われ、須賀川・岩瀬地方3市町村を含む福島第三選挙区は小選挙区で玄葉光一郎氏(57)=立憲10期=が9万457票で当選し、上杉謙太郎氏(46)=自民2期=は7万6300票、惜敗率84・4で比例東北ブロック復活当選を果たした。
【玄葉氏】午後8時過ぎ、須賀川市中町の玄葉光一郎事務所に「当選確実」の一報が伝わると、集まった約50人の選対本部や支持者から喜びと安堵のこもった拍手と歓声が上がった。
玄葉氏の到着を待ちながら徐々に各市町村の開票結果も明らかになり、近藤準一総合選対本部長が各地区での勝利を告げると、その度に盛り上がった。
やがて玄葉氏が姿を見せると全員で立ち上がってグータッチなどで出迎え、勝利宣言と万歳三唱で10度目の当選の喜びを分かち合った。
玄葉氏は「本当に厳しい選挙戦だったが、皆さんのおかげでしっかり勝つことができた」と選挙戦を振り返る。現職の相手候補の追い上げを感じ、今までより僅差となる可能性を考え、選挙区外への応援を3日間に控え、地元の支持集めに注力した。「決して甘くないと思っていたので、結果についてはありがたい得票だと感じた」。
10期目の任期について、同じく10選の岸田文雄首相、枝野幸男立民代表の名を挙げながら「自分も政治家として勝負する覚悟で臨みたい」と強い決意を示した。
また「今後も現場第一主義で、現地の声を聴き地元国会議員の役割を果たしたい」と述べ、支持者らの期待を受け止めていた。
【上杉氏】午後8時前から須賀川市大黒町の選対本部事務所には続々と支持者らが集まり、各市町村の開票状況が報告されるたびに歓声や拍手が上がり、4年前の選挙から1万6294票上積みできたことへの喜びとともに、小選挙区での敗戦にため息ももれた。
翌日午前2時10分過ぎに復活当選の一報が入ると事務所内は歓喜の声が上がり、上杉氏は支持者らとともに万歳三唱と必勝だるま目入れなどをし、笑顔で記念撮影にも応じていた。
上杉氏は「皆様本当にありがとうございました。最後の最後で比例の席をいただき改めて重みを感じています。これまで三区でやってきたことをやめることなく、実績をもとに選挙中に訴えてきたことをしっかりと取り組んでまいります。福島県の農産業を前に進めなくてはいけない。これからも福島の未来をつくっていくために、皆様の代わりに戦い、予算を獲って地元に還元する基本に立ち返ってまいります。今回の比例復活当選は誰も負けとは思っていない。今回の得票は未来につながる票。皆さんとともにあえて『勝った』と宣言させていただきたい」と喜びを爆発させた。