金賞に選ばれた5人
第14回天栄米食味コンクールは3日、健康保健センターへるすぴあで開かれ、牧和明さんら5人の「ゆうだい21」や「コシヒカリ」が金賞を受賞した。金賞受賞者の米60㌔は良食味米として村ブランド推進協議会が買い上げ、村内の全幼・小・中学校の給食で提供する。
天栄村、村ブランド化推進協議会の主催、阿武隈時報社などの後援。
良食味や安全性、生産環境等に対する消費者の関心が高まりつつある中、村で生産される「天栄米」の安全性及び良食味の向上を図ることなどが目的。
村内の農家から83点の出品があった。1次審査は食味値と味度値を計測し、合計の上位15人が2次審査の官能試験に進んだ。
今年も新型コロナ対策として米・食味鑑定士6人だけで審査した。
審査員は同条件で炊き上げた15品の風味、粘り、ツヤ、味などをじっくり確認した。
添田勝幸村長は「米価が想像以上に下落し、大変な状況だが、村もできる限り対策していきたい。今年は8月の低温や日照不足もあったが、昨年より計測値が良い米もあり、国際大会での総合部門金賞に期待している」とあいさつした。
米・食味鑑定士の芦垣裕審査員は「気象条件が難しい年だったが農家の皆さんの努力や頑張りが感じられ、全体でみると出来栄えも良かった。国際大会本選でも金賞に手が届くところまできていると思う」と絶賛した。
コンクールに出品された83点は、同時に第23回米・食味分析鑑定コンクール国際大会にエントリーされた。
今年は11月27日、静岡県小山町の総合文化会館で食味官能審査のみ実施する。「天栄米」は2年ぶり11回目の金賞受賞を目指す
入賞者は次の通り。
▽金賞=牧和明、兼子孝昭、馬場吉信、高崎由之、内山正勝▽優秀賞=斑目義雄、吉成邦市、小針定博、塚目剛、小森美明、石井透公、和田正博、小沼孝雄、内山耕一、渡邉正則