代表生徒の発表を熱心に聴く須賀川・長沼両校の生徒
来年4月の統合に向けた須賀川高(森下陽一郎校長)と長沼高(夏目利江子校長)の交流事業は4日、長沼高の1・2年生が須賀川高を見学し、2年生による課題探求発表会を聴講するなどして学校の雰囲気をつかんだ。
両校を統合した須賀川創英館高は須賀川高の校舎で来年4月に開校する。
現在の1・2年生は統合後もそれぞれのカリキュラムで学ぶが、部活動や学校行事、そのほか日常の学校生活では一つの高校として力を合わせることになる。
そのためお互いの距離を近づけるための試みとして、長沼高1・2年生44人が須賀川高を訪れた。
今回聴講した課題探求発表会は、須賀川高の生徒が総合探求の学習で毎年実施している。
同校では将来に向け、職業や社会問題など自分で興味があるテーマを選び、書籍やインターネットで情報を集め、発表する。
発表会はクラス発表で195人の中から選ばれた代表者10人が登壇し、動物看護師やスポーツトレーナー、楽器のドラム、栄養素など様々なテーマで調べた内容を披露した。
スライド資料も自分たちで準備し、人によっては動画なども活用した発表で生徒の関心を集めた。
会場には2年生と長沼高生徒のほか、来年同様に発表する1年生も見学した。
長沼高2年の酒井真央さんは「調べた内容をクイズや世間の話題などを取り入れながら発表していたため、興味深く聴くことができ、職業の選択の幅が広がったと感じました。機会があれば自分も発表に挑戦したいです」と感想を述べた。
そのほか長沼高の生徒らは校舎内を見て回り、部活動を見学するなどして学校の雰囲気を確かめていた。