「牡丹」と「やまゆり」の花びらで理念継承と能力開花を表現 須賀川創英館 校章とスクールカラー発表

教育行政

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    須賀川創英館の校章

 来年4月に開校する須賀川・長沼両高校を統合した須賀川創英館高の校章とスクールカラーは9日に学校ホームページで発表された。校章は須賀川市の花「牡丹」と旧長沼町の花「やまゆり」の3枚の花びらを用い、地域とともに歩んできた両校の理念を受け継ぎ、新たな学びで生徒たちの能力が花開く様子を表現した。
 須賀川創英館高は開校に合わせ、校章や校歌、制服などを新たな学校にふさわしいものに一新する。そのため、両校の校訓を受け継いだ新たな校訓である「自律・叡智・創造」を踏まえ、今年6月に生徒、保護者、教職員、同窓生を対象にアンケート調査を実施し、「あなたにとっての自律とはどのようなことですか」、同様に「叡智とは」「創造とは」を質問し、意見を募った。
 校章はアンケートから得られた「新たな学び」「未来」「成長」「責任」「尊重」などのキーワードから、須賀川高出身の郡山市でクリエイティブディレクターとして活躍するヘルベチカデザインの佐藤哲也代表取締役が原案を制作し、両校の合同職員会議で決定した。
 校章は2種類の花びらを用いたほか、「創英」の文字を配置した。文字は互いにつながる形にデザインされ、生徒がお互いを支え合い、仲間とともに成長する姿をイメージした。
 スクールカラーは須賀川高の「鉄紺」、長沼高の「深藍色」に共通する青緑色を引き継ぎ、未来に駆け進む若々しさを象徴する水色をかけ合わせ、碧色を「創英館グリーン」として採用した。
 緑にも青にも見える碧色により、創英館高が目指す「多様な価値観を尊重し、創造性に満ちあふれた個々人の特性を磨き輝かせる」という教育方針を反映した。
 この特徴的な色が、今後「碧色=創英館グリーン」として地域に長く愛される色になることを願うとしている。
 なお制服、校歌についても決定後、発表される予定である。