校舎改築や遊水地など質問 鏡石二小で出張こども議会

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    鏡石二小で開かれた出張こども議会

 鏡石町の出張こども議会は22日、鏡石二小体育館で行われ、同校代表議員5人が校舎改築や成田遊水地などをテーマに遠藤栄作町長らと質疑応答を交わした。
 子どもたちの視点から見た意見をこれからのまちづくりに生かし、関心を深めてもらう目的で、鏡石一小は29日に予定している。
 遠藤町長のあいさつに続いて、面川瑶青議員が鏡石二小校舎改築、サラザールサマンタ議員が英語など多言語を話せる教員の学校常駐、鈴木涼太郎議員はなぜ鏡石町には一つしか高校がないのか、吉田直樹議員は町内通学路歩道の拡幅整備、渡邊朋矢議員が成田遊水地計画と移住者の土地確保について質問した。
 質問に対し遠藤町長と渡部修一教育長が答弁し、最後に議会進行を務めた古川文雄町議会議長が講評した。
 主な答弁概要は次の通り。
 ▽面川瑶青議員「二小校舎改築」=校舎完成から38年経過し、来年は教室と廊下の照明、床・壁・天井の張り替えを計画している。二小学区は新築住宅が増え、来年の新1年生が2クラスになり総合学習室を普通教室に戻す。しかし町全体の少子化が予想されるため、二小建て替えは現在考えていない▽サラザールサマンタ議員「英語や他言語を話せる教員常駐」=日本は日本語以外の言語を話せる教員が少なく、多言語を話す教員を配置するのは難しい。英語が話せる外国人教員は町内に2人いて幼稚園・小中学校に交代勤務おり、まずは今学習している英語を子どもたちができるようになり役立ててほしいと考えている▽鈴木涼太郎議員「町内にはなぜ一つしか高校がないのか」=どこに県立校を設置するかは県教委が国の設置基準に基づき決めている。高校授業料は国制度で無料であり、通学困難者には街独自制度で融資も行い、町外高校に安心して進学できる環境を整えている▽吉田直樹議員「町内通学路歩道整備」=道路の安全確認は定期的に行っているが、危険な場所があれば教えてほしい。成田地区と学校を結ぶ道路は、県が管理する道路なので県と町との「まちづくり意見交換会」で歩道拡幅と安全対策を強く要望していく▽渡邊朋矢議員「成田遊水地」=令和元年の東日本台風で阿武隈川が決壊し、国は10カ年の阿武隈川沿線緊急プロジェクトとして1354億円をかけて堤防強化などとともに、鏡石町に遊水地を創る計画を立てている。堤防よりも低い位置の住宅地に住む住民の命と財産を守るためにも、国の遊水地事業と合わせて将来にわたり安全な高台に移住してもらうことが大切であり、できる限り「集団で、より安全で、より快適に住めるよう」みなさんと町が一緒に考えてまいりたい

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