遊水地群整備で4項目を県に要望

行政

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    副知事に要望書を手渡す3町村首長

 鏡石町の遠藤栄作町長は県に対する「阿武隈川緊急治水対策プロジェクト推進に伴う遊水地群整備事業に関する要望書」を24日、県庁で井出孝利副知事に手渡した。
 2年前の東日本台風で阿武隈川流域が甚大な水害被害に見舞われたことを受け、国・県・流域自治体は10カ年で広域的な阿武隈川緊急治水対策プロジェクトを立ち上げ、河道掘削や堤防かさ上げ整備などを行っている。
 上流部の鏡石町、矢吹町、玉川村に新たな遊水地群整備が決まり、3町村首長は整備に伴い苦渋の思いで移転を余儀なくされる住民への対策、農業など生業継承に対する対策指導など4項目を要望した。
 要望概要は次の通り。
 ▽移転者に対する各種規制の柔軟な対応=移転候補地の森林法・都市計画法・農振法・農地法など様々な法規制に対する除外手続きなど柔軟な対応と配慮▽各種相談調整機関設置=事業推進にあたり県へ相談する際の関係機関との調整機関となる窓口設置▽代替先の宅地造成整備やほ場整備等及び農業経営指導対策への支援=各町村の状況に応じた宅地造成事業、ほ場整備事業、農業経営指導の専門的知識や経験を有する職員の常駐派遣や関係部局から必要な支援▽遊水地整備後の土地利用参画=土地の有効利用を図るため計画実現に向けた体制構築と検討について県の参画