相談しながら剪定する生徒たち
岩瀬農業高は25日、福島空港グリーンイノベーションとして昨年度に続き空港内に観葉植物を設置し、来場者の心休まる空間を演出した。
空港ビルの協力で、利用者らに緑で潤いと癒やしを提供し、新型コロナで大きな影響を受ける空港の活性化に貢献を目指すもの。
同校では一昨年度から県イノベーション人材育成事業を受け、造園の先端技術である室内緑化を学んでいる。
今年は環境工学科造園専攻2年生10人の生徒らが事前にイノベーション専門家から3回の講義を受け、空港内を下見した後に設置コンセプトや設置場所、設置する植物を検討してきた。
空港ビルの1、2階にある出入り口や出発ロビー、イベントスペース前、チケットカウンター付近に、ポトスライムやアレカヤシなど12種と人工観葉植物(フェイクグリーン)の計30本を飾った。
昨年度に現在の3年生が設置した植物はそのままに、さらなるグレードアップを目指した形となる。
生徒らは植物を慎重に運ぶと、見栄えや利用者の妨げにならないこと、時間を経て植物が生長した状況も考えながら枝葉を剪定し最終調整した。
参加した川合匠さんは「利用する皆さんがリラックスして心身を休めることができる空間になるよう意識しました。これまで緑化に関わったことがなかったので、植物によって場の明るさやイメージが変わることが興味深く、将来の糧にしたいと感じました」と述べた。