10月の花火大会を総括した実行委員会
多くの須賀川市民と医療従事者に光と音の演出で感動と希望を与えた「届けエール!元気が出る花火」の実施状況などを総括する須賀川市釈迦堂川花火大会実行委員会(会長・橋本克也市長)は1日、市役所で開かれた。コロナ感染状況に影響されるが、来年は通常通りの実施を目指して準備を進め、開催できる場合は8月20日を予定している。
橋本市長は「(10月2日の花火大会は)大きなトラブルもなく無事に15分開催し、多くの市民からも『感動した』の感想を多くいただき、活力と元気を届けられたと思う」とあいさつし、協力への感謝を述べた。
今年の「届けエール!元気が出る花火」は10月2日、浜尾遊水地、稲田、仁井田、長沼、岩瀬の5カ所に分かれて、午後7時頃から2000発を打ち上げた。
コロナ禍前は8月に実施している釈迦堂川花火大会は県内外から約30万人の観覧者が集まり、県内有数の花火イベントとして広く認知されている。
今年はコロナ禍であり感染防止として、打ち上げ場所は完全非公開にし、会場周辺の密状態を避けるために実行委員会と市は「自宅からの観覧」を呼びかけた。結果、打ち上げ場所当日は周辺住民が観覧する姿が見られたが、密状態の集まりや交通渋滞などが発生するなどの混乱は発生しなかった。
打ち上げ翌日は実行委員会が須賀川商工会議所、市建設業者協議会、長沼・岩瀬両商工会、JA夢みなみの5団体に要請して打ち上げ場所周辺の花火ガラ収集など清掃活動を実施した。
反省事項として特に実行委員から提言などもなく、事務局から多くの市民から「自宅から花火が見られて良かった」や「とても感動した」などの感想が寄せられたとの報告があった。
現在は市内・県内はもとより全国的にワクチン2回接種が広がり、感染状況も落ち着きを取り戻しているが、新たな変異株の国内感染確認など懸念材料もあるため、来年の「釈迦堂川花火大会」開催決定までは至らず、実施に向けて準備を進めるものの感染状況によっては再度検討するとした。
まだ不透明だが通常開催できる場合は、平年通りにお盆明けの土曜日にあたる8月20日が最有力と見込まれる。