来年4月開校 須賀川創英館の制服発表 「詰め襟・セーラー」さらに女子スラックスも

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    創英館高の制服(冬)

 来年4月に開校する須賀川創英館高について2日、制服のデザインイメージが発表された。須賀川高の「詰め襟・セーラー」を採用し、刺繍などに長沼地区藤沼湖の「奇跡のアジサイ」のイメージを重ねた藤色(明るく淡い紫色)を使うなどして須賀川、長沼両高校の統合を象徴するものに仕上げた。また女子のスラックスを準備するなど、現代社会に求められる多様性を反映させた。
 学校のアイデンティティ発信を担う重要なツールとして、今春から両校合同の制服検討委員会で協議し、県内のデザイン会社が案を制作し、教職員や同窓会、保護者、生徒代表などの意見も踏まえて検討してきた。
 「詰め襟・セーラー」は近隣の高校でもあまり採用がなく、独自性を表現でき、地域での認知度も高いことから継続することに決めた。
 藤沼湖湖底に咲いた復興のシンボルである「奇跡のアジサイ」にイメージを重ねた藤色は、刺繍のほかセーラー襟やリボン、スカートのラインに使用する。
 多様性を認め合う学校を念頭に、女子は襟なしのイートンジャケットに襟ありのブラウス、ネクタイ、スラックスを準備し、生徒の自由を尊重する。
 購入の際はスカートのみ、スラックスのみという選択も可能だという。
 素材は生地・裏地ともストレッチ性・耐久性の高い独自素材を採用し、3年間の成長による体型変化への対応を考慮した高機能性を有している。
 また夏服は希望購入で男女兼用のポロシャツを準備した。吸汗速乾性の高い生地で、ストレッチも効くため動きやすい服となった。
 制服のボタンには校章のデザインを入れた。
 なお現在両校に通う1・2年生は、来年度以降も現在の制服で過ごすことができる。
 新制服のイメージや校訓、選択性の4コース(文化系、理科系、ビジネス・教養、芸術・スポーツ)を載せたポスターも完成させ、受験生にPRを図る。
 スクールカラーは「創英館グリーン」(碧色)、校章は牡丹とやまゆりの花びらを組み合わせたものを既に発表している。
 県立高校の出願期間は来年2月3日から6日間で、同校は普通科6クラス240人を定員に募集する。