18日から「生誕120年 円谷英二展」 若き時代から晩年の資料 「かぐや姫」短縮版も上映

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    「生誕120年 円谷英二展」ポスター

 須賀川市出身で国内外の映画作品に多大な影響を与え“特撮の神様”と今も呼ばれる故円谷英二監督の生涯を紹介する、「生誕120年 円谷英二展」は、18日から来年1月30日まで市文化センター小ホールで開かれる。若きカメラマン時代から晩年にいたるまでの関連資料を多数展示紹介する。
 須賀川市、国立映画アーカイブ主催、円谷プロダクション特別協力。
 円谷監督生誕120年を記念し、様々な工夫で生み出した特撮技術が国内外の映画やテレビにどのような影響をもたらしたのかを全5章構成で貴重なポスターやスナップ写真などを展示する。
 11月まで国立アーカイブで開催された同展の内容に、円谷監督出身地須賀川ならではの内容も追加される。
 主な展示内容は第1章「若き映画キャメラマン」、第2章「特撮の志」、第3章「東宝特撮の時代」、第4章「円谷プロの創設」、第5章「現代に受け継がれる円谷英二」。
 第5章は完全須賀川オリジナルの内容で、監督没後の70~90年代の代表的な国内作品をピックアップしてどのような形で“円谷イズム”を継承し表現しているかなどを紹介していく。
 また円谷監督が特撮分野に進出する前にカメラ撮影し昭和10年国内公開のトーキー映画「かぐや姫」短縮版も上映する。
 同作品は国内公開後、フィルムが長い間行方不明となっていたが、英国で発見され国内上映がなったもの。円谷監督が戦後にリメイク撮影を企画していたとの説もあり、思い入れの強い作品であることがうかがわれる。
 須賀川展では第1章と第2章の間でモニター上映を予定している。
 また特撮アーカイブ収蔵の特撮ミニチュアなども2点ほど会場展示する。
 開場は午前10時から午後5時(入場は午後4時半)まで。入場料は高校生以上500円。65歳以上、中学生以下、障がい者手帳を持っている人は無料。
 毎週月曜日と年末年始期間、市成人式を開催する1月9日午前10時から午後1時まで休館する。
 問い合わせは市文化振興課(℡88―9172)まで。