メロス役を熱演する相樂さん(中央)
須賀川市出身で舞台やテレビなどで活動する俳優の相樂孝仁さんが所属する劇団殿様ランチの短編集「軽い重箱inすかがわ2021」公演が4日、約50人が観覧してtetteで開かれ、大好評を集めた。
須賀川出身者の様々な活動を応援するtette絆イベントとして、当初は9月に公演を予定していたが、コロナ禍で中止を余儀なくされ、感染状況が落ち着きをみせたこと、今年が劇団発足20年であることなどから、急きょ特別公演が決定した。
同劇団は「腹を抱えるのは疲れるから、肩を震わすくらいなら手伝いましょう」を基本コンセプトに、これまで日常会話に含み笑いを忍ばせた短編50作品を公演してきたが、今回は須賀川特別バージョンとして「お月さまへようこそ」、「恥じれ」などオリジナル3作品を公演した。
相樂さんは走れメロスをモチーフにした「恥じれ」で主役のメロス役を生き生きと演じ、時折混ざるジョークやすれ違いなどが絶妙な面白さを生み、客席からもしきりに笑い声が上がっていた。
また板垣雄亮代表は舞台あいさつで「生の舞台の魅力を存分にお伝えしたい。来年もこの舞台で公演を予定しています」と予告PRして来場を呼びかけた。
相樂さんは大東中卒、大学在学中に俳優を志し、これまで劇場やテレビなど幅広く活動してきた。昨年のNHK連続テレビ小説「エール」で福島ことばの指導にあたり、茶の間の話題を呼んだ。