緊急着陸した事故機の対応を図上で確認
滑走路での事故機対応と避難誘導などを確認する福島空港消火救難図上訓練は8日、空港ターミナルビルで行われ、万が一の緊急事態に備えて関係団体の連携と的確な行動を確認した。
訓練は大阪発仙台行きの旅客機が茨城上空でエンジントラブルが発生し、福島空港に緊急着陸する連絡が入り、20分後に着陸できたものの左エンジンから発火、機内から乗員の指示で約50人が脱出を図ったが、数人が機内に取り残された想定で行われた。
阿部弘明空港事務所長を本部長に、須賀川署、須賀川広域消防本部、玉川村、全日空、国土交通省東京航空局など24機関55人が参加した。
事故発生の一報を受けて初動通報訓練から事故対策現地本部設置、現場指揮所設置、消火救難活動など順を追って対応を確認した。
救難、救護、搬送活動では、各消防本部やDMATチームらが連携し、乗客、乗員の救助完了後、負傷者のトリアージを行い、重傷・中傷など状況に分けて応急処置と搬送活動につなげた。