遠藤栄作氏
鏡石町の遠藤栄作町長(70)は来年6月23日で3期目の任期満了を迎えるが、10日の町12月議会一般質問の答弁で「個人的にはまだまだ意欲は十分ありますが4期目の出馬はいたしません。後継者は考えておりません」と明言し今期限りの勇退を表明した。
同日の一般質問は6議員が登壇し、渡辺定己議員の町長の政治姿勢を問う質問に対して答えた。
遠藤町長は答弁冒頭で東日本大震災と原発事故対応、交際費比率の12・6ポイント改善、鏡石中や鏡石二小校舎の耐震化や大規模修繕、健康福祉センター建設準備、「駅に降りてみたい、歩いていたい、住んでみたい町づくり」、駅東第一土地区画整理事業本格着工などの取り組みを振り返った。
5月に行われる見込みの町長選についての考えとして、「職員時代から町民にとってどうあるべきかを考え、『1人の考えではなく1人より3人の考えを大事にする』、仕事は3年経ったら検討し5年経ったら修正する『根拠と改善』をし続けることを信念としてきました。今後も改善する意欲に変わりはありませんが、新たな『新しい風」を吹かせ、新たな視点で町政の進化・改善を進めることが大事だと考えています。個人的にはまだまだ意欲は十分ありますが、4期目の出馬はせず後継者は考えておりません」と説明した。
また自身の後援会役員にもすでに経緯を説明し、今期限りの勇退と後継者は考えていない旨を説明し理解を得ているともした。
同日の一般質問には小林政次、渡辺定己、今泉文克、畑幸一、角田真美、円谷寛の6議員が登壇し、渡辺、今泉、円谷各議員が遠藤町長の政治姿勢に関する質問をした。
なお来年の町長選には町内在住の現職医師吉田孝司氏(43)が出馬に意欲をみせており年明けにも正式表明する見通しで、ほかにも水面下で立候補者2~3人の名前がささやかれ始め、候補者が乱立する激しい選挙戦もうわさされている。