天栄村鳳坂トンネルの貫通石 中学生130人に「難関突破」「初志貫徹」のお守りで

地域振興

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    貫通石を手に目標達成を目指す中学生たち
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    中学生に贈られた貫通石

 天栄村の鳳坂トンネル貫通石贈呈式は16日、村長室で行われ、今年7月にトンネルを貫通させた際、貫通地点で採取された石を「難関突破」「初志貫徹」のお守りとして村内中学生に贈った。
 「貫通石」はトンネル貫通が工事における難関突破の証であり、一般に縁起が良いものとして、学業成就や安産祈願などのお守りにされることがある。
 村は高校受験などに挑む村内の中学生130人に対するエールとして貫通石を贈る。
 贈呈式は天栄中3年生を代表し、学級委員の渡部真央さん、大木絢音君、佐藤愛彩さん、太田匠君の4人が出席し、添田勝幸村長と久保直紀村教育長が貫通石を手渡し、励ましの言葉を送った。
 貫通石はアクリルケースの中に収められ、ケースに石のいわれや鳳坂トンネルの名と「令和3年7月吉日」「延長2538㍍」の文字が入っている。
 また学業成就、初志貫徹の四字熟語と、イラストでふたまたぎつねの絵馬が書かれた敷物も合わせてプレゼントした。
 大木君が代表で「自分は会津大でICTなど勉強することを目標に、郡山高の受験に挑みます。辛いことや苦しいこともあると思いますが、自分を見つめ直しながら頑張りたいです」と感謝を述べ、3人も「人の役に立ち、尊敬される人になりたい」「貧しい人に寄り添う医師になれるよう、勉強を頑張る」「高校でも頑張り、夢を見つけていきたい」など目標を掲げた。
 添田村長は「鳳坂トンネルは湯本地区にとって100年来の悲願であり、村でも30年来、歴代村長らが国や県に働きかけ続け、ようやく今年貫通を迎えた。皆さんにはこの石を一生のお守りとして大事にし、様々な困難も努力で突破できる立派な大人になってほしい」とエールを送った。

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