避難経路を入念に確認する署員たち
須賀川地方広域消防組合(須田勝茂消防長)は17日に大阪市北区で発生したビルの放火事件を受け、同種の事案を未然に防ぐことを目的としたテナントビル等の緊急点検を実施し、避難経路などの安全性を確認することで、防火対策の徹底を図っている。
大阪市で発生した同事件では死者25人、意識不明1人を出す大きな被害が発生した。
消防組合は管内の安全確保のため、各消防署による立ち入り検査を実施している。
このうち須賀川消防署は18日から23日まで、市内の2階建てから10階建てのテナントビル16カ所を立ち入り検査し、避難経路に避難を妨げる物が置かれていないこと、防火扉が塞がれておらず避難口が確保できていること、避難誘導灯に故障がないこと、消火器が正しく設置されていることなどを確認した。
またビルのオーナーに啓発用チラシを配布し、同様の事案を防ぐため理解と協力を呼びかけた。