元朝に向けてお守りなどを準備する巫女さん
昨年から続くコロナ禍も落ち着きを取り戻し始めたが、新変異株が世界的に猛威を振るい始め、第6波の流行が全国的に懸念される中で、気忙しく暗く沈みがちだった令和3年もまもなく終わる。
令和4年こそ新しく明るい年にと願い、須賀川・岩瀬地方の各神社では感染拡大防止対策を整えた上で初詣(元旦祭)の催しを行う。
感染拡大防止のため、県内全ての神社が初詣の分散に理解と協力を求めており、三が日以外にも旧小正月の2月26日まで、マスク着用などを徹底し「新しい神社参拝様式」を呼びかけている。
須賀川・岩瀬地方を代表する主な寺社の催しとコロナ対策などは次の通り。
◇神炊館神社(諏訪町)=古来の神事に基づき奉製し、神殿のお参り所前に設置された新春招福・除災延命の「神炊館(おたきや)の輪」を設置。元旦祭は元日午前0時より商売繁盛、家内安全、諸願成就、学校合格などを祈願する「元朝」と「新年」の祈とうを斎行する。コロナ禍のため神楽殿での奏業などはない。授与所では干支のお守りや縁起物、ウルトラマン・サンリオお守り、月替り御朱印(数量限定)などを頒布する。厄除けなどの祈祷予約受け付け中で、不在祈とうも行う。どんと焼きは7日午後4時から行う。須賀川青年会議所と友好関係にある座間青年会議所と上空約40㍍に揚げた「友好」の大凧を神楽殿前に展示する。
◇御嶽山神社(大町)=午前0時から家内安全、商売繁盛、厄除け、1年間の無事を祈願する元旦祭、祈願後に浦安の舞、神楽舞を奉納。御守所で御守、御神札、縁起物などを授与する。新型コロナ対策で特注の衝立3台を設置、参拝客は最大4列で、家族や身内のみで参拝できるスペースを確保する。
◇滑川神社(宮の杜)=30日から社殿ライトアップ。31日午後10時半から除夜祭。1日午前0時から初詣(今年も甘酒・しんぼくソバの振る舞いはなし)、午前11時半から歳元祭(一般観覧はできない)。禰宜がデザインし、消しゴムはんこ作家が作成した、月替りの1月新作御朱印をお披露目する。花手水の正月バージョンを展示する。新型コロナ対策として2月2日までの分散初詣を呼びかけ。どんと焼きは今年も1月7日。
◇鹿嶋神社(鏡石町鹿島)=元旦午前0時から年度安全、商売繁盛、諸願成就の新年特別祈願を執り行う。版画家西村沙由里さんの「丑」年大型絵馬を公開する。西村さんと金子美早紀さんのイラスト入りオリジナル絵馬2種類を各100個限定販売する。午前9時に元旦祭を開く。新型コロナ対策で扉や賽銭箱など抗菌施工を実施し、参集殿入り口に非接触温度検知器を設置する。