香り米使った巨大しめ縄飾り製作 渡辺さん(鏡石町高久田)

文化

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    矢田部さんにしめ縄を贈る渡辺さん(左)

 鏡石町高久田の渡辺勝久さん(74)=渡辺もも・りんご園=は今年も、当地方では珍しい「香り米」を使った巨大しめ縄飾りを15本作り、郡山市のケイセンビジネス公務員カレッジや東京のNPO法人、知人らに贈った。

 約1・8㍍ある香り米を穂が付いたまま利用し、200本前後の稲をより合わせて正月飾りに仕上げたもの。翌年の幸せや家内安全などを願い、マツ、干し柿、ミカンなども添えている。

 渡辺さんが30年ほど前に知り合った、須賀川市小作田の塩田さん(故人)に2年ほどかけて教わった。稲穂が付いたままの巨大飾りは当地方でも珍しい。

 稲穂が付いたままの香り米を収穫して十分に乾燥させ、大人が人抱えするほどの大きさ(全長約1・5㍍)によりあわせ完成させる。

 27日はケイセンカレッジ入試広報部兼事務局の矢田部佳保理さんが渡辺さん宅を訪れ、しめ縄飾りを受け取り「さっそく校内に飾らせていただきます」と受け取った。

 香り米は世界的に最も高級なコメとして流通し、インド・パキスタンのバスマティやタイのカーオ・ホーム・マリ(通称ジャスミン米)が知られている。