鏡石町 初の地域おこし協力隊2人着任 産特産品さらにPRへ

地域振興行政

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    地域おこし協力隊に採用された鵜沼さん(左)と小柳さん(中央)

 鏡石町初の地域おこし協力隊に採用された鵜沼比呂さん(23)=須賀川市出身=と小柳拓未さん(23)=佐賀県唐津市出身=への委嘱状交付式は4日、町役場で行われ、鏡石町産のフルーツや野菜の美味しさを活かした6次化商品の開発やネットを活用した商品PRなどに意欲を見せた。
 鵜沼さんは早大経済学部卒後、コロナ禍で将来を模索中に「離れたからこそ分かる地元の魅力をもっと発信していきたい」と協力隊に志願した。在学中に母からの仕送りに入っていた地元産フルーツが大好きで、「特産物を使った取り組みが出来るのはとても楽しみです」と話した。
 小柳さんは15歳からフランス料理の修行を始め、昨年まで都内のイタリア料理店副店長として調理だけでなくコロナ禍を乗り切るための企画プロデュースやマネジメントを手がけた。「鏡石の食材をさらに強くPR出来るよう様々な形で打ち出していきたい」と話し、ネットを使った食材のPRや販売・発信に力を入れたいと話す。
 料理人としての経験を活かし、すでに生食用と加工用の新メニューを考案中で、新しいタイプのイチゴ大福などを試作している。「鏡石ブランドの商品価値を高めるための取り組みをしたい」とも。
 2人は11日に入籍する予定で、「夫婦2人でふるさとのために同じ仕事をする。自分たちで考えて企画する仕事をして、将来は協力隊での活動を基に法人化も視野に入れた独自ブランドを立ち上げられれば」と目標も掲げている。
 遠藤栄作町長は「5年ほど前から協力隊を募集し、採用出来る運びとなった。特産品を介して八芳園、郡山開成学園、岩瀬農業高と地域連携を図っている。これらを生かして2人には新たな視点で思い切り活躍してほしい」と期待を寄せた。
 鵜沼さんと小柳さんの任期は最大3年で、料理でまちづくりプロデュースとして、かんかんてらす運営や6次化商品調理業務、魅力商品の開発や地域活性化などに取り組む。
 また鏡石町は3月にも地域おこし協力隊1人をさらに採用する。

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