誓いの言葉を発表する吉田さんと小玉さん(右)
須賀川市成人式は9日、市文化センターで行われ、平成13年4月2日から翌年4月1日生まれの新成人873人(市内785人、市外88人)の新たな門出を祝った。真新しいスーツやきらびやかな晴れ着姿で旧交を温め合う姿が見られた。
今年の成人式は健康チェックシート記入や抗原キット貸し出しなどコロナ感染防止に協力を呼びかけ、出席者が大会場に一堂に会する2年ぶりの式典となった。
式典開始1時間前から市文化センターには新成人が続々と詰めかけ、再会を喜び合ったり記念撮影するなど笑顔と歓声が上がっていた。
開式前の大ホールでは大型スクリーンに市内中学校の写真とともに恩師らからのメッセージを上映し新成人たちは当時の思い出を振り返っていた。
新成人代表の川原也佳さんに成人証書を授与した橋本克也市長は「これからは大人としての権利を得ると同時に、義務と責任を負うということを深く心に刻んでいただくとともに、これまで、ご家族の深い愛情に支えられ、地域や学校などで多くの方々に見守られてきたことを忘れず、心豊かな成人になられることを期待します」と式辞した。
来賓の五十嵐伸市議会議長が祝辞を述べ、代表の吉田真大さんと小玉凪紗さんが「私たちは小学3年生で東日本大震災を体験しました。あれから10年が経ち、幼かった私たちが無事にここまで成長することが出来たのは愛情を持って育ててくれた家族をはじめ皆様の支えがあったからこそです。数年来、コロナ感染拡大で不安の耐えない日々を余儀なくされています。それでも私たちは今日を境に成人としての自覚を持ち、未熟ながらも責任と分別ある行動に努め、社会貢献に率先して取り組むことを誓います。社会の発展はもとより、一刻も早い収束のためにも協働に励む所存です」と誓いの言葉を読み上げた。
なお市文化センター小ホールで開催している「生誕120年円谷英二展」は新成人限定で無料開放された。