交通安全の願いを込めダルマに目を入れる出席者たち
須賀川地区交通安全協会、須賀川地区安全運転管理者協会、安全運転管理須賀川事業主会、須賀川署など合同の交通安全祈願祭は14日、宮の杜のリクシル総合技術研修センター滑川神社祭場で行われ、悲惨な事故を1件でも防げるよう、今年も関係機関一丸となって対策に取り組むと誓った。
昨年は交通死亡事故が前年に7件相次いだことから関係各団体が啓発活動などに力を入れ、死亡事故は4件に留まった。
一方で発生件数は127件(前年比21件増)、傷者数144人(同37人増)、物件事故2037件(同195件増)となった。
人身事故の特徴として通勤・通学時間帯が多く、午前7時から9時までと、午後5時から7時までで全体の約41%を占める。
また幹線道路で多く発生し、国道4号で20件、国道118号5件、県道須賀川・二本松線5件、東部環状線5件で、合計すると全体の約33%を占める。
事故形態は追突30件、出合い頭37件で、全体の約63%となる。
高齢者による人身事故は29件で、約27%を占める。
交通安全祈願祭は約40人が出席し、佐伯泰信滑川神社宮司が行い、大木正弘交通安全協会会長、菊地淳一署長、市交通対策協議会長の橋本克也市長ら関係者が玉ぐしをささげ、交通安全ダルマに目入れした。
大木会長は「交通安全の決意を新たにし、1件でも事故が減らせるよう地域密着の活動をする」、菊地署長は「さらなる交通事故減少、死亡事故ゼロを目指し力を尽くす。地域の実情に合わせた地道な活動の継続が重要」、橋本市長は「一人ひとりがルールを守り、思いやりをもって運転することが大切。時代のニーズに合った効果的な対策で事故のないまちづくりを進めたい」とあいさつした。