子どもに温かい愛情を ゆめみの里の里親制度説明会

行政

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    里親制度の概要など説明する冨森さん

 社会福祉法人ゆめみの里の里親制度説明会は23日、須賀川市上人坦の相談支援事業所「いなんくる」で開かれ、様々な事情を持つ子どもを自分の家に迎え入れ、温かい愛情と正しい理解で養育する同制度の概要や体験談などを学んだ。
 同法人の里親支援専門相談員の冨森淳子さんが講師として、支援が求められる背景や、制度の概要、支援の流れなどを説明した。
 里親制度は貧困や虐待、実親の病気など、実家庭で生活できない子どもを、行政の委託により公的支給を受けながら、実家庭に代わり一時的に預かり育てる制度。
 厚生労働省によると、現在日本には家族と離れて暮らす子どもが約4万5000人おり、このうち乳児院や児童養護施設にいるのが80・3%、里親の家庭養護を受けるのが19・7%となっている。
 社会的養護を必要とする理由として最も多いのが虐待で、次いで両親の精神疾患、そのほか破産等の経済的理由などもある。
 里親支援が求められる理由として、特定の大人と愛着関係のもとで養育されることで自己肯定感を育み、基本的信頼関係を獲得できること、将来に家族関係を築く上でのモデルを子どもたちが考えられること、人との適切な関係のとり方、豊かな生活経験を通じて生活技術を獲得できることなどが挙げられる。
 里親には養子縁組を結ぶことを前提に、縁組が成立するまで生活する養子縁組里親、長期休暇などに数日から1週間ほど子どもを養育する季節・週末里親などの種類がある。
 なお同説明会は2月20日にも同会場で開かれる。参加費は無料で、定員は10人。
 申し込み、問い合わせは森の風学園(℡0247―57―3788)まで。

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