なりすまし詐欺を未然防止 須賀川信金長沼支店・宗形さんお手柄

警察

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    感謝状を受けた左から小林支店長、宗形さん

 須賀川署(菊地淳一署長)のなりすまし詐欺未然防止功労者に対する署長感謝状の贈呈式は24日、須賀川署で行われ、組織的対応で被害を防いだ須賀川信金長沼支店(小林貴美子支店長)と窓口担当宗形美佳さん(35)に感謝状が贈られた。
 同支店は4人が勤務し、窓口業務歴13年の宗形さんが平常時は一人で窓口を担っている。
 18日午後0時半頃、60代の男性客が訪れ、50万円の振り込みを行おうとした。常連でない客の高額振り込みに宗形さんは違和感を覚えながら、信金のマニュアルに従い振り込み理由などを丁寧に尋ねると、男性は「SNSで知り合ったアメリカ人女性から、荷物の輸送代を支払うよう頼まれ、50万円を振り込もうと思った」と明かした。
 店内の先輩にも相談し、小林支店長らも加わり、男性と女性のLINEのやり取りなども確認すると、詐欺であると確信した。たまたま居合わせた本部役員が警察に通報し、被害を未然に防ぐことに成功した。
 宗形さんは「今回のように経験に基づく直感を大切に、これからもお客さんに声をかけ、防げる被害を防いでいきたい」と笑顔を浮かべた。
 小林支店長は「高額の振り込みは必ず理由を聞くように意識付けしている。今回はATMでなく窓口での対応だったから防ぐことができた」と騒動を振り返った。
 菊地署長は「被害防止に大切な窓口対応だけでなく、組織的対応のおかげで、すぐに警官も臨場できた。今後も積極的に声をかけてもらい、何かあればすぐ通報し、一人でも多くの被害を防げるよう協力をお願いしたい」と感謝を伝えた。

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