生徒が市政各般に意見や提言 須賀川市中学生による模擬議会

教育行政議会

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    各校を代表して出席した模擬議会議員たち

 須賀川市中学生による模擬議会は26日、市役所議場で市内全10中学校の代表生徒24人が出席して行われ、商業振興や環境問題、学習支援制度、災害対策など市政各般について市当局と答弁を交わした(答弁要旨は紙面に掲載)。
 市の施策やまちづくりに関心を深めてもらうとともに、生徒の意見や提言を今度の市政運営の参考とするため今回で5回目を数える。
 各校生徒会役員を中心に市政各般に対する問題を再検証し、次代を担う子どもたちが将来の須賀川について考える機会を設け、議会や政治の仕組みについて体験的に学習し、主権者教育の一環とすることも狙い。
 模擬議員となった生徒たちは市当局と向き合う議員席に座り、緊張した面持ちで五十嵐伸市議会議長の開会の言葉を待っていた。傍聴席には学校関係者や保護者らが足を運び、生徒たちの様子に熱い視線を注いでいた。
 はじめに橋本克也市長は「皆さんは須賀川市が好きですか。市には特撮文化や俳句文化、次の世代に受け継がれる円谷幸吉選手のレガシーなど誇るべき文化や財産があります。昨年度は住み続けたい自治体ランキング県内第1位に輝きました。まちに愛着や誇りがあるとの回答が多かったためです。様々な困難がありますが、市に愛着や誇りを持ち視野を広げ、柔軟な発想を身に着けてください。将来一緒にまちづくりについて考えられることを大変楽しみにしています」とあいさつした。
 各校代表生徒10人が順番で市当局に質問をぶつけ、橋本市長、安藤基寛副市長、森合義衛教育長、関係部長らが一人ひとりに対し丁寧にわかりやすく答弁を返していた。
 すべての質疑応答を終えた生徒たちからは「今回の模擬議会で商業、環境、SDGsなど様々な観点から須賀川市について理解を深め興味を持つことができました。今回の経験を機に須賀川市をより多くの人に知ってもらえるよう努めていきます」などの感想が聞かれた。