見舞金を渡す佐藤会長
昨年12月にフィリピンを襲った台風による災害を受け、天栄村の小中学生や保護者、教職員らは28日、各校で集めた見舞金計24万3483円を、家族らの生活再建に役立ててほしいとフィリピン出身の村ALT(英語指導助手)2人に渡した。
フィリピンでは12月16日、風速195㌔に達するスーパー台風が南東部に直撃し、400人を超える死者や1000人以上の負傷者を出すなど大きな被害を受けた。自宅を失った人も多く、現在も避難生活を強いられている。
村の子どもたちを始めとする学校関係者らは、村ALTのゲイルさん、ジョイスさんの助けになりたいと各校で募金を呼びかけ、見舞金を集めた。
また役場職員互助会、教育委員会職員、村内小中学校長会も別途見舞金を贈っている。
贈呈式は28日、文化の森てんえいで行われ、代表して天栄中生徒会の佐藤未空会長と白井心梛会計が「お二人に役立てていただけたらうれしいです」と、見舞金を手渡した。
また各校の代表児童らもインターネット中継を通じ、手を振るなどして元気付けた。
ALT5年目のゲイルさんは「心より感謝しており、感謝しつくせません。いつも親切に優しく受け入れてくれ、天栄を第2のふるさとと思っています。いただいた優しさは決して忘れません」、3年目のジョイスさんは「皆さんのご厚意にしばらく声が出せないほど感動しました。言葉で言い表せないほどの『ありがとう』という気持ちです。誰かを助けたいと思う気持ちは、いつか優しさあふれる社会の実現につながるので、その気持を忘れずにいてください」と日本語で伝えた。