3月に発刊する記念誌
須賀川市長沼地区の藤沼湖決壊による慰霊碑建立実行委員会(柏村國博委員長)は3月1日、平成23年3月11日に発生した東日本大震災で発生した藤沼湖決壊の記念誌「あの日を忘れない~そして語り継ぐ未来へ」を3500部発刊する。
藤沼湖は東日本大震災による長時間の揺れで本堤が決壊し、150万㌧の貯水が大量の土砂や雑木を巻き込んで濁流と化し、滝・北町・城影地区を中心にのみ込んだ。
多くの家屋や車両、農地に深刻な被害をもたらし、かけがえのない8人(行方不明1人含む)の命を奪った。
実行委員会は決壊の事実を風化させずに後世まで伝えるため、震災から10年にあたる昨年3月、濁流が人家を押し流した跡地に整備された滝防災公園に慰霊碑を建立し、遺族の了解を得られた6人の名前を刻んだ。
当時の記憶を語り継ぐために記念誌発行に踏み切り、被災者の証言や当時の新聞記事などをA4判フルカラー128ページに取りまとめた。
発刊に先立って9日午後4時から、柏村委員長、榊原茂夫委員、加藤和記顧問(大震災と藤沼湖の記憶をつなぐつどい実行委員長)、森清道事務局が市役所で橋本克也市長に支援のお礼と冊子を寄贈する。
また震災と決壊事故から11年を迎えるにあたり、3月6日午前10時半から滝防災公園内慰霊碑前で、今年も「大震災と藤沼湖の記憶をつなぐつどい2022」を行う。