研究内容を発表する生徒たち
須賀川桐陽高(橋本忠広校長)の数理科学科課題研究発表会は1日、同校で開かれ、2年生26人5班が先輩から引き継いだシリカゲルの吸湿特性や、ペットボトルロケットによる救援物資運搬など、様々なテーマで実施した実験や調査結果を披露した。
自然科学に関する課題を自ら設定し、計画を立てて問題を解決する活動とその成果を発表する事を通し、知識・技術の深化や総合化、問題解決能力や主体的な学習の態度、プレゼンテーション能力などを身につけるため、毎年同科の2年生が実施している。
指導助言者として福島大共生システム理工学類から中川和重准教授、中村和正准教授を迎えた。
また1年生37人は密を防ぐため、別室からリモートで聴講した。
各班は「石けんと合成洗剤の比較」「唾腺染色体の観察」「無限級数と無限の概念」など自分たちで考えた題材を設定し、計画的に研究を進めてきた。
このうち1班は「シリカゲルの吸湿特性とその評価について」をテーマに、昨年の2年生が同様の研究をした際に課題として表れた「長期間における吸湿特性」や「再生による劣化特性」を調査した。
その結果、シリカゲルの吸湿性は密度・粒子表面の細孔の分布に依存することがわかり、吸湿特性の評価は単位質量あたりでなく、単位表面積あたりの吸湿量で比較することが妥当と結論づけた。
発表内容への質疑応答も行い、先輩に刺激を受けた1年生らも質問を寄せていた。