英文を丁寧に添削する8年生たち
稲田学園(小貫崇明校長)の8年生は3日、ランドセルによる海外支援を目指す6年生を手助けするため、英語で書いた励ましの手紙を添削した。
6年生34人は新年度から使わなくなる自分たちのランドセルを、海外で困っている子どもたちに使ってほしいと1年間取り組んできた。
必要な送料を自分たちでまかなうため、保護者や地元企業などの協力を得ながら、校内でトマトを育て、ドライフルーツとしてflattoで販売し、送料の捻出に成功した。
ランドセルはアフガニスタンに送る予定だが、計画当初から同国の情勢も激変し、より困難に追い込まれる子どもたちの姿も報道されている。
6年生たちはランドセルを送るだけでなく、励ましの手紙で自分たちの気持ちを伝えたいと、英作文に挑戦した。
8年生はそうした後輩たちの取り組みを応援するため、日頃から学んでいる知識を活用し、スペルミスや正しく伝わる英文への書き換えなど添削を手伝った。
手紙には自分たちのこれまでの取り組みの説明や、「大切に使ってね」「勉強を頑張ってね」「皆さんが笑顔でいられるよう願っています」「いつか日本に来てね」などの思いが英語で綴られた。
計画を発案した岩崎成吾君(6年)の姉の江里子さん(8年)も弟たちの英文をチェックした。「小さなことでも、誰かのために行動できることは素晴らしいと思います。6年生の文章にはアフガニスタンの子どもたちへの思いやりが表れていると感じました」と6年生の活動にエールを送る。
なお成吾君の発案は、昨年度同校を卒業した長女由佳子さんが、個人的な慈善活動としてアフガンにランドセルを送ったことをきっかけにしており、江里子さんも同様にランドセルを送っている。
今回の取り組みで姉弟3人の思いも重なることとなった。
手紙を添えたランドセルは来月を目処に支援団体に送る予定。