須賀川俳句文化伝承と振興を目的とした、風流のはじめ館の「俳句ポスト」年間特選句と第2回入選句が16日に発表された。年間特選にあたる一般の部・牡丹賞は大澤良州さん(埼玉県)「白もまた燃ゆる色なり白ぼたん」、子どもの部・ぼたん賞は五十嵐心さん(仁井田小5年)「おもいっきり紙ひこうきを夏空へ」が選ばれた。
須賀川牡丹園など市内景勝地と小中学校に俳句ポストを設置し、今年度は3829人(一般241人、子ども3588人)から9783句(一般3573句、子ども6210句)の応募があった。
選者は桔槹吟社の森川光郎代表、主要同人、暦日俳句会の阪路卓美さんらが務めた。一般の部年間特選・秀逸受賞者には自筆の受賞句を御影石に彫った石盾を贈る。
年間受賞作品は次の通り(第2回は紙面のみ掲載)。
◇一般の部
▽特選句牡丹賞=大澤良州(埼玉県)「白もまた 燃ゆる色なり 白ぼたん」
▽秀逸句赤松賞=安藤スミ子(須賀川市)「ひとり来て 秋のふかまる 牡丹園」
▽同翡翠賞=渡辺まり子(同)「時空超え 芭蕉に触れる 秋の空」
◇子どもの部(全員小学生)
▽特選句ぼたん賞=五十嵐心(仁井田5年)「おもいっきり 紙ひこうきを 夏空へ」
▽秀逸句あかまつ賞=須藤楓真(柏城5年)「校庭に 子ども百人 暑い夏」
▽同かわせみ賞=関晶太(同2年)「うんどうかい 校ちょう先生と ジャンケンポン」
▽入選句=佐藤心(阿武隈2年)「かまきりが りょうてをあげて ブイサイン」
佐久間七菜(柏城4年)「手のひらに 空気のおもみ 紙風せん」
木船蒼(白方5年)「雪の朝 線路みたいな 通学路」
有馬百恵(柏城6年)「春の風 だれかとずっと はなしてる」
小林桃佳(同)「くつひもに くやしさのこる 運動会」
根本悠陽(仁井田6年)「朝早く ストーブ係は 動きだす」
渡邉心花(白江6年)「金色に 猫の毛光る初日の出」