内堀知事が現地視察 釈迦堂川の堤防補強工事

行政防災

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    内堀知事に防災対策の現状など伝える橋本市長

 須賀川市の西川橋から釈迦堂川橋まで約800㍍の区間で実施されている釈迦堂川の堤防補強工事について、内堀雅雄知事は19日、現地を視察した。橋本克也市長が令和元年台風19号で被災した後に取り組んでいる市内の防災対策の現状など説明し、阿武隈川流域全体で治水対策を進める重要性など確認し合った。
 3年前の台風時、同区域では最大6・77㍍まで水位が上がり、越水と内水により館取町に住む2人の貴い命が失われた。また丸田町、館取町、茶畑町では多くの家屋が床下・床上浸水による被害を受けた。
 堤防補強工事は現況堤防から最大65㌢かさ上げし、前回の被災時と同等の水位を防げるようにする。また堤防の舗装や防草シートによる法面の保護、一部区域の拡幅・盛土を行う。
 渡辺建設が請け負い、昨年7月から着工し、18日現在で進捗率85%となった。今年度中の完了を目指す。
 市では雨水幹線内水処理施設整備や、雨水貯留機能を持たせる西川中央公園の再整備工事、既存の水田の貯水機能を利用する田んぼダムなどの取り組みを進めており、橋本市長がそれらを説明した。
 内堀知事は「いつ災害が起きてもおかしくはなく、先送りにできない課題。次の県議会でもしっかりと向き合っていく」と述べ、流域治水の推進に向け今後も協力していくことを確認した。