線香の手作りに挑戦 須賀川市立博物館 雛人形展関連イベント

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    オリジナルの線香作りに集中する受講者たち

 須賀川市立博物館企画展「雛人形展―雛人形と節供飾り―」の関連イベント「防虫香の材料でお線香を作ろう」は19日、同館で開かれ、自分だけのお気に入りの香り探しを楽しんだ。
 初めに学芸員が受講者7人にお香の歴史や種類などを講話した。
 お香はインドが発祥とされ、日本には仏教のお供えの香りとして伝来したといわれる。最も古い記録は日本書紀にあり、流れ着いた香木を住民がそれと知らずに燃やしてしまった、と記されている。
 時代を経ると徐々にお供えもの以外としての楽しみや、悪いものを除ける意味合いが注目されるようになり、現代まで続く。
 受講者らは粉末状にした白檀をベースに、龍脳、桂皮、甘松などの香原料を混ぜ、ノリ代わりのタブ粉でまとめて円錐形や楕円形など好きな形に仕上げた。
 会場は受講者の集中した表情と、お香の雅な香りでいっぱいとなっていた。
 なお企画展「雛人形展」は3月13日まで開催している。
 会期中の催しとして、図書館とのコラボ企画「おひなさまのおはなし」は26日午前11時から、お雛様に関する子ども向けの絵本などを読み聞かせ、学芸員が展示資料を紹介する。予約不要で参加費は観覧料のみ。
 また毎週土曜日午前10時から11時半まで、香木を使った小さな匂い袋を工作する「文香をつくろう」を実施している。予約不要で参加費は材料費の10円。
 観覧料は大人200円、大学・高校生100円、中学生以下と65歳以上は無料。
 問い合わせは同館(℡75―3239)まで。

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