風流のはじめ館で桔槹吟社創立100周年記念の収蔵作品展 3月31日まで

文化

  • 画像
    春夏秋冬の色紙を展示した収蔵作品展
  • 画像
    すか川土鈴など貴重な資料を展示

 須賀川市本町の風流のはじめ館収蔵作品展「須賀川を訪れた俳人たち―四季のうつろい・時のうつろい」は23日から中央俳壇で活躍する俳人らから寄贈された色紙や関連資料など41点を展示している。江戸後期の古人形など紹介する「春を彩る人形たち」展も同時開催している。
 大正期に発足し現在まで須賀川俳壇を支えてきた桔槹吟社(森川光郎代表)創立100周年を記念して、同社が主催する春の牡丹俳句大会、晩秋の牡丹焚火で講師に迎えた俳人らから寄贈された色紙や関連資料が並ぶ。
 牡丹俳句大会と牡丹焚火に講師を迎えた平成9年から昨年までに講師を務めた俳人らの色紙を春夏秋冬のテーマごとに分けて、それぞれの印象に残る名言とともに紹介する。
 桔槹吟社で選者を務める江藤文子さん、金子秀子さん、永瀬十悟さん、高久田みのるさんが展示された色紙を鑑賞し、季節ごとにお気に入りの作品とその解説を寄せている。
 併設展示「春を彩る人形たち」は、江戸後期の古人形(衣装人形)や明治期頃の雛人形、昭和10年代に作られた須賀川牡丹こけし、昭和前期のすか川土鈴など地元ゆかりの貴重な民芸品と掛け軸や色紙なども並ぶ。
 女児の健やかな成長を願う雛祭りに合わせて、女性を彩るガラスやべっ甲で作られた簪(かんざし)、櫛(くし)、笄(こうがい)も展示し、来場者の目を楽しませている。
 「須賀川を訪れた俳人たち」は3月31日まで、「春を彩る人形たち」は3月23日まで。
 開場は午前9時から午後5時まで。入館無料。火曜日定休。問い合わせは同館(℡72―1212)まで。
 収蔵作品展紹介作家は次の通り。
 青柳志解樹、石田郷子、井上弘美、岩田由美、上田日差子、大木あまり、大串章、岡本眸、小川軽舟、奥坂まや、小澤實、恩田侑布子、櫂未知子、角谷昌子、春日石疼、片山由美子、岸本尚毅、神野紗希、島谷征良、高野ムツオ、髙柳克弘、辻桃子、照井翠、鴇田智哉、鳥居真里子、仁平勝、原朝子、原和子、廣瀬直人、細谷喨々、正木ゆう子、宮坂静生、矢島渚男、山崎祐子、山田みづえ、蓬田紀枝子

イベント情報バナーイベント情報バナー