虫を通じて新たな発見を ムシテック開館20周年企画 4月5日まで養老館長特別展

イベント子ども教育文化

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    研究室再現コーナーで作業する養老館長
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    テープカットでオープニングを祝う関係者たち

 ムシテックワールドの開館20周年特別企画「養老館長特別展」は26日から始まり、4月5日まで館内に養老孟司館長の研究室を再現し、標本などを展示している。養老館長は「虫や自然を自らの目で観察し、自分にとっての新たな発見を体験することで子どもは成長できる。そのきっかけづくりになれば」と述べる。
 特別展は「虫で遊ぶ~養老館長の虫目線~」をテーマに、養老館長が、どのように虫を「見て」「触れて」「感じて」ときに「採って」いるかを様々な資料で紹介する。
 箱根にある養老館長の別荘「昆虫館」を再現したコーナーでは、普段館長が行う標本づくりや観察のための道具も揃え、館長自身が「びっくりした」と評するほどの再現度となっている。さらに養老館長が東南アジアなどで捕まえた虫の標本を20箱以上展示した。
 館長は26、27の両日と、3月25日から27日までの計5日間、同コーナーに姿を現し、標本づくりの作業などを見せる。不在時は、館長が作業する様子を収めた動画を上映する。
 「特別展は、私自身を展示したら良い、という発案で企画された。展示を見てもらえれば伝わると思うが、自然は奥が深い」と養老館長は説明する。
 また施設入り口には館長と親交のあるデザイナー佐藤卓さんが手掛けた、シロモンクモゾウムシの左中脚の巨大模型を設置した。5㍉しかない実物を700倍にしたサイズで、来館者を驚かせる。
 写真家小檜山賢二さんの2Dデジタルマイクロコラージュ作品なども展示する。

 研究室の隣室は予約不要で自由に参加できる工作・実験のコーナーを設けた。
 26、27の両日は虫の光沢をイメージさせる「ふしぎなステンドグラスづくり」、3月5、6の両日は「バランストンボづくり」など。
 企画展初日はオープニング式を行い、養老館長、森合義衛理事長、橋本克也市長があいさつし、テープカットした。
 来館者代表でテープカットに参加した郡山市の沼倉歩君(6)家族は「虫が好きで何度も来ています。今はムシテックでもらったクワガタの越冬に挑戦しているので、育て方のコツなど館長に教えてもらえたらうれしいです」と楽しみにしていた。
 開館時間は午前9時から午後4時半。
 ただし研究室再現コーナーは開場時間が午前9時半からと午前11時から、午後1時半からと午後3時からのそれぞれ1時間で、消毒などのための閉場時間も設ける。
 入館料は一般410円、高・大学生200円、小・中学生100円、未就学児は無料。
 問い合せは同館(℡ 0248-89-1120 )まで。

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