なりすまし詐欺の被害防止イラスト入り通帳入れ完成 清陵情報高美術部が協力

警察

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    被害防止を呼びかける通帳入れ
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    通帳を披露した橋本前部長(中央)と佐藤前副部長(右)

 須賀川署はなりすまし詐欺の被害を防止するため、清陵情報高美術部の協力で啓発用イラストを載せた通帳入れ(縦約16㌢・横約22㌢)1000枚を作製した。デザインなどを担当した3年生の橋本心寧前部長と佐藤恵美前副部長は25日、同署を訪れ、菊地淳一署長に完成品を披露した。
 詐欺の予兆電話を受け、電話の内容を信じた被害者が現金を金融機関等で引き落とす際は、通帳が必要となることから、通帳入れに注意喚起のイラストと文言を載せることで被害防止を図る。
 昨年10月に同署が同校に依頼し、橋本前部長が複数のデザイン案を考え、佐藤前副部長が色鉛筆で着色した。
 お年寄りが予兆電話を受けているイラストと、「電話でお金の話になったら、家族や警察へすぐ相談!」の文言を載せた。
 2人は「イラストを見る人が、『詐欺かもしれない』と立ち止まり、被害に遭わないようひと目で伝わるように意識して描きました。少しでも被害防止に役立てればうれしいです」と述べた。
 菊地署長は「この通帳入れは被害を防止するだけでなく、若年層と高齢者がこの絵をもとに話し合うツールとしても活用できる。高校生がこうして、自分たちの力でふるさとの犯罪を防ごうと協力してくれることは大変ありがたい」と感謝した。
 通帳入れは毎月15日に実施するなりすまし詐欺被害防止の街頭活動などで配布していく予定。
 なお同校美術部は昨年も被害防止を呼びかけるイラストを作製し、同署はマスクケースに載せて啓発活動に活用した。

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